新型コロナウイルス発熱外来の現状(2022年8月)

新型コロナウイルス第7波が猛威を振るっております。

当院も7月中旬頃から発熱外来への受診問い合わせが殺到しており、皆様には大変ご迷惑をおかけしております。

ニュース等で発熱外来がひっ迫しているクリニックを見受けると、まさに当院も同じ状況だという思いでインタビューを受ける医師に思いを重ねています。

7月下旬には1日あたり150件を超える発熱外来受診希望の問い合わせがあり、電話対応専属の事務を配置しましたがそれでも電話を応需しきれない状況がありました。8月現在も日々多くの電話問い合わせをいただいております。

現在はお車での待機や、院外スペースの利用など、「感染対策を十分にしながら対応できる規定の発熱外来受診枠」を大きく超えて対応しておりますが、一般外来や特定健診、内視鏡検査や訪問診療も一人医師でやっている状況下では15件/日前後が限界値といったところです。

つまり、電話問い合わせの10%程度しか受け入れられない時期もございました。

発熱外来を受診された患者様には基本的には迅速抗原検査を実施していますが、8月現在は80~90%程度の陽性率であり発熱。咽頭痛、咳嗽症状がある方の多くは新型コロナウイルス感染症です。

一部嘔吐や下痢症状を伴う発熱の方もおり、抗原陰性の場合には急性胃腸炎として治療するケースも見受けられます。

発熱外来が混みあう時期に、スタッフの家族が陽性となり濃厚接触者として出勤できなくなる状況が出てくるなど、診療体制が不十分になってしまうという問題も起こっております。

限られた医療資源と、限られたスタッフの労力で、可能な限り麻生区近隣の発熱患者様を診療すべく、私もスタッフ一同日々精一杯努めております。

また、受診される患者様方にも少し変化を感じます。

「どこも引き受けていただけなかったがこちらで対応して頂き大変感謝しております」

「受診できただけでも助かりました」

そんなお声をいただき、いかに受診難民(どこも受診できずに自宅待機となっている方々)が多いかを痛感します。

多くの病院やクリニックがこの流行期を乗り越えるまでだけでも、いつも以上に発熱外来患者様を受け入れ、1日でも早いコロナ禍の終息を願うばかりです。

感染力の強いオミクロンBA.5変異株はまだ流行期にあり、陽性判定の患者様には極力接触を避けた対応をせざるを得ない事に、大変申し訳なく思っております。

地元の医療貢献のため、今後もできる限りの対応は続けていきたいと思います。

お盆期間中も通常診療しております。

お電話は繋がりにくくなっており大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

川崎市HPより2022/8/1~8/7 病床使用率も高値ひっ迫状態です

応援や励ましのお言葉もたくさん頂いており、感謝申し上げます

一部ご紹介