帯状疱疹定期接種ワクチンのお知らせ
川崎市でも令和7年度の帯状疱疹ワクチン定期接種が開始となりました。
少し前までは「近隣の市町村は助成金が出ているのに川崎市は出ないなんて!」と憤っておりましたが、ようやく川崎市も帯状疱疹ワクチンが助成対象となりほっといたしました。
ここでは帯状疱疹とワクチンについて、説明を致します。
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【帯状疱疹とは】
帯状疱疹は水痘(水ぼうそう)にかかったあとにそのウイルスが体内に潜み、時間をあけて帯状疱疹として発病する病気です。帯状の皮膚の症状が特徴的で、神経痛が残ることがあります。日本人では、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症すると指摘されており、高血圧、糖尿病、リウマチ、腎不全といった基礎疾患がある方は、帯状疱疹の発症リスクが高くなるとの報告もあります。強い神経痛が後遺症として残る方もいらっしゃるので、ワクチンが開発されており、今年度より川崎市でもワクチンの助成制度が始まったという経緯です。
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【ワクチンの有効性(予防率)】
ワクチンには、生ワクチン(ビケン:乾燥弱毒生水痘ワクチン)と組み換えワクチン(GSK社:シングリックス)があります。それぞれの予防効果は投与後から徐々に下がっていき、5年後の効果について、ビケンでは40%程度予防、シングリックスでは90%程度の予防効果維持となっています。
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【帯状疱疹ワクチン助成対象の方】
①令和7年度(2025年度)に65歳になる方
②60歳以上65歳未満の者であって、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)により免疫の機能に障害があり日常生活がほとんど不可能な方
令和7~11年度(2025~29年度)の5年間は経過措置として、その年度内に70、75、80、85、90、95、100歳となる方。なお2025年度に限り、100歳以上の方は全員対象となります。
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当院で助成を受けられるのは「川崎市内に住民票がある方」に限られます。
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対象の方には6月以降川崎市より個別通知発送予定です。それまではクリニックにワクチン予診票を用意しておりますので、それを用いて接種を行います。
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【接種費用】
◎生ワクチン:ビケン(1回接種)
4,000円(税込)
◎組換えワクチン:シングリックス(原則2か月以上の間隔を置いて2回接種)
1回あたり10,000円(税込)
※ 組換えワクチンは、2回の接種を実施しますので、合計の自己負担金は20,000円となります。
ただし、自己負担金について、次に該当する方は免除制度が適用され、全額公費負担(無料)となります。
ア 生活保護世帯に属する方
イ 市民税非課税世帯に属する方
ウ 中国残留邦人等の円滑な帰国の促進並びに永住帰国した中国残留邦人等及び特定配偶者の自立の支援に関する法律に基づく支援の対象者の方
※ ア~ウいずれも、接種時に免除の対象であることを証明する指定の書類の提出が必要です。
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【ワクチン投与回数】
生ワクチン(ビケン)は1回接種で終了(1回打った後のシングリックスへの切り替えは助成対象外となります)
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組み換えワクチン(シングリックス)は基本的に2か月以上あけて2回投与となります。1回目と2回目の接種施設が変わっても構いませんが、1回目なのか2回目なのか分かるように、2回目の方は必ず1回目の控えを持ってきてください。
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【助成対象外で接種希望の方は…】
50歳以上の方は、助成対象になっていない方でも、自費にてワクチン接種は可能です。
お気軽にご相談ください。
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【帯状疱疹定期予防接種に関するお問合せ窓口】
川崎市予防接種コールセンター
電話番号 044-200-0144
ファクス番号 044-200-1065
受付時間 午前8時30分~午後5時15分(月曜日から金曜日、祝日・年末年始を除く)
※ 川崎市予防接種コールセンターでは、接種予約は行いません
※ 川崎市予防接種コールセンターでは、任意接種についてのお問い合わせは承っていません。


