「最新版」新型コロナウイルス陽性者と同居家族等(濃厚接触者)の待機期間(2022年7月25日現在)

第7波が猛威をふるい、当クリニックの発熱外来も多くの受診希望の問い合わせが来ており対応限界を超えています。

医師一人で一般外来と内視鏡検査、訪問診療をおこなっているクリニックとして、可能な限り発熱患者様を受け入れておりますが、それでも感染対策や隔離、消毒などを含めると1日20件前後が当クリニックの限界値です。

そんな中多い日には150件を超える電話問い合わせがあり、お断りせざるを得ないケースが発生しており、皆様にはご迷惑をおかけしております。

新型コロナウイルス陽性者が出ると、その同居家族は「濃厚接触者」となるケースが多く、社会活動性の停滞を招く事態が発生します。

そういった状況を改善すべく、7月22日付厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部からの通達で、今までの7日間の待機期間(8日目解除)から「5日間の待機期間(6日目解除)」に変更されました。

当クリニックのブログでも度々同居家族(濃厚接触者)の待機期間について触れてきましたが情勢に伴う改訂が繰り返されているため、再度ご案内することと致しました。

【新型コロナウイルス陽性者と同居家族(濃厚接触者)の待機期間】2022年7月25日記載

新型コロナウイルスの検査陽性者と生活を共にする同居家族等の待機期間は、5日間(6日目解除)です。

2日目と3日目の抗原定性検査キットを用いた検査(抗原定性検査キットは自費検査として薬事承認されたものを必ず用いること)で陰性を確認した場合は、社会機能維持者であるか否かに関わらず(つまり全ての方が対象)、3日目から解除可能です

神奈川県HPより抜粋

今まで「7日間待機、例外的に4日目5日目で抗原定性検査陰性を確認すれば5日目に解除可能」だったのが

「5日間待機、例外的に2日目3日目で抗原定性検査陰性を確認すれば3日目に解除可能」となった理解で問題ありません。

ここまではわかりやすいのですが、わかりにくいのが「いつから数えるのか」ということです。

基本は「陽性者の発症日、もしくは無症状で陽性判定が出た時は検体採取日を0日目とする」という考え方です。

その上で、少し複雑なケースについて考えましょう。

①同居家族が陽性になったが、感染対策(自宅内でマスク、手指消毒、可能な範囲での隔離等)を始めたのが陽性判定日より遅い翌日以降であった場合には、感染対策を開始した日を0日目とし、そこから5日間、ということになります。

②同居家族の一人が陽性になり濃厚接触者として待機を始めた翌日以降に別の同居家族が陽性になった場合は後から陽性判定となった方に合わせた待機期間が再度開始されることになります。

*ただし、同居家族の一人が陽性になり、濃厚接触者として厳格な感染対策(別室に隔離した生活等)を始めた場合、翌日以降に別の同居家族が陽性になったとしてもそのまま待機期間を数え終えることが可能です。

ここで注意したい点としては、無症状で陽性判定、あるいはみなし陽性判定を受けた方がその後症状が発症した場合には症状発症日を0日目として再び隔離期間の数え直しが始まることになります。

現在の流行期において、抗原検査への理解も進み、陰性確認目的に受診するケースは少なく、無症状で検査をすることはほとんどなくなりました。そのため当クリニックでは隔離期間の数え直しが発生することはほとんどありません。

以上、同居家族等(濃厚接触者)の待機期間について、大きな変更があったため取り急ぎお知らせさせていただきました。

一人ひとりが感染対策をしっかりと意識していただき、皆様が安全安心な夏休みが過ごせますことを願っております。

おまけ:定期的にスタッフの抗原検査を実施しております!