発熱外来③ 陽性判定
発熱外来のご報告と私自身についてのご報告です。
当院では前述にもありましたように発熱外来を受け付けており、基本的には(隔離が不十分になるほど混み合わなければ)お断りせずにすべて診療をお受けしてきておりました。
昨今の感染爆発に伴い、当院の発熱外来も急激に混み合い、今週はほぼ毎日10名以上の陽性者が認定されておりました(発熱外来受診者は20名前後/日でした)。
麻生区内の全陽性者の10~20%が当クリニックから認定されるほど当院に発熱患者が集まってきます。
近隣だけでなく、百合丘や黒川、はるひ野のほうからも情報センターからの案内ということで当院まで「電車で乗り継いで」来られる方も多々見受けます(陽性となった場合には公共交通機関で帰ることができません!来院の時点でも感染リスクになるのでお車か徒歩で来られる範囲での受診を強くお勧めいたします!)。
そんな中第一線で発熱対応にあたっておりましたが、毎日実施していた職員の検温や抗原検査の中で私自身が1月26日夜間の抗原検査にて陽性が出てしまいました(25日は抗原検査陰性を確認しております)。
思い返せば25日は咽頭の違和感を感じることがありましたが、発熱もなく、異常といえるほどの症状は感じませんでしたので、とても驚きました。
しかしながらそのような早期の段階で発見できたことは不幸中の幸いかと思います。
早急にスタッフと遠隔ミーティングを行い今後の対応について協議いたしました。
これだけの発熱患者様が集まるクリニックの存在は、この町にとってとても重要なのではないかと認識、自負しております。そう思えるだけ私たちも日々コロナとの闘いの前線に立ち奮闘してきました。
最もコロナが猛威を振るっている今だからこそ、コロナに屈することなく歩みを止めてはいけないのではと感じております。
職員や院内の感染対策を強固にし、オンラインなどを駆使して今後も発熱対応に従事できないかとスタッフと検討を進めました。
院長に抗原陽性判定が出ましたがスタッフは全員抗原陰性を確認しており、また私の濃厚接触者としての定義(過去2日間、ノーマスク、手の届く距離、15分以上)には誰も該当しておりませんでした。
それでもスタッフの皆さんはご家庭もあり、クリニックの現状を鑑みると発熱外来の継続には否定的かと思われましたが、にもり内科クリニックの一員として、地域の医療に貢献する強い思いも私と共有してきた仲間として、「一般診療と訪問診療は休診にするが、発熱外来は続けたい」という私の意向に賛同していただきました。
職員の継続的な体温チェックや抗原検査陰性確認をしながらオンライン診療での対応ができうる範囲で診療を一部続けていく予定です。
感染経路を振り返っても、おそらくは日々の診療の中で多くの陽性者との接触により感染してしまったものだと思いますが、それでもどこかに油断や慣れがあったのかもしれません。発熱外来をやる以上は感染を広げないことを最優先にしてきただけにとても残念です。そんな中でも無症状の段階での発見で早期対応ができたことは良かった点かと思います。
隔離解除となりクリニックの通常診療の再開は2月7日(月)~を予定しております。
第一線で発熱外来に対応してきた医師として、感染陽性者としての症状であったり過ごし方を体験、体感し今後その経験を発表等の形で少しでも地域に還元していけたらと思います。どんな形になったとしても、人はそこから学ぶことができ、成長することができるはずです。前を向いて、コロナへの闘いが続く以上、立ち向かう気持ちでまいります。
皆様には多大なご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解の程よろしくお願いいたします。
そしてまだまだ続くコロナ禍ですので体調管理をしっかりと継続してください!
今後も私の状況についてはブログにて適宜ご報告したいと思います。