自然気胸の再発…

2023年9月27日、突然の右前胸部の違和感が発症し、「もしや」と思い非常勤の先生に胸部レントゲンを撮ってもらいました。

「自然気胸の再発」でした。。。

【自然気胸とは】

自然気胸とは、肺表面から空気が漏れ、胸腔内に空気が溜まり、肺が縮む病気です。

症状は胸痛や呼吸困難で、放置すると肺の機能を損なうばかりか、場合によっては生命の危険もある病気です。

そんな自然気胸ですが、私は19歳の時に初めて発症し、以降通算でなんと10度目の発症となります!

左右どちらも発症しており、基本的には2~3回繰り返すと好発部位である肺尖部を切除する手術となります。

もちろん私も同様に再発時に両側それぞれ手術をしておりますが、それでも以降何度も再発しております。

発症のたびに入院し胸腔ドレナージ(わき腹から管を肺に挿入し吸引、脱気する治療)をするために2週間前後の入院生活を繰り返してきました。

手術の際にはさらに長期の入院をし、当時大学生活の一部が自然気胸の入院生活に充てられていた記憶があります。

自然気胸の好発年齢は10代後半~20代で、やせ型高身長の男性と言われています。

そんな中での再発に驚きと戸惑いを感じました。

かつてとは状況は異なり、にもり内科クリニックを開業する院長として医師一人で奮闘している状況の中、

毎日発熱外来には多くの患者様が来院され、

いつも通院してくださる定期通院の患者様も多く予約が入っています。

さらには内視鏡検査や超音波検査、

そして日々私の訪問を待っていただいている訪問診療の患者様や施設の入居者様など、

目の前には診療を必要としている患者様が多くいらっしゃいます。

休むべきか、診療を継続すべきか、発症直後からずっと悩んでおりました。

私の現時点での判断としては、一人でも多くの方を診療したい気持ちが強いです。

しかしながら、呼吸苦症状や胸痛症状がある以上は無理のない範囲で、可能な限り診療を続けていきたいとスタッフへ意向を伝えました。

スタッフ一同私の体を第一に心配してくれました。

いよいよ辛くなったら、ちゃんと臨時休診にして病院に行くことを約束して、診療を無理のない範囲に制限しながら継続することで同意してもらえました。

私も内科医ですので、自身の病態を客観的にも把握しながら、日々の診療に応需していきたいと思います。

自然気胸に関しては、消化器内科医ではありますが診断から治療まで、そして医療側から患者側までかなり習熟しているのではないかと自負していますので、自身の体の状態を的確に判断しながら体調管理に努めます。

診療枠の制限などにより皆様にご心配、ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

完治にはしばらくかかりますが、完治した際にはまた全力で地域医療にまい進したいと思います。

どうぞよろしくお願い致します。

【追記:2023年10月16日】

10月14日のレントゲン画像、および自覚症状の評価等から、治癒評価となりました。

ご心配をおかけいたしました。

また元気に診療に励みます☆