令和5年9月インフルエンザ流行発生注意報発令

令和5年5月から5類感染症となった新型コロナウイルス感染症。

夏休み時期の7月以降感染拡大し、当院含めた医療機関では発熱外来の受診枠のひっ迫が各所見受けられております。

当院も発熱症状で来院された方々には、ひっ迫に伴いお待たせする時間も多くなりご迷惑をおかけしております。

特に8月以降はインフルエンザも感染者が増加傾向にあります。特に小中学生などの小児に多い印象を受けます。

さらに9月に入ると、発熱外来にて抗原検査でインフルエンザが陽性判定となる患者様が急速に増加してきました。

そして川崎市では、令和5年9月20日に流行発生注意報が発令されました。

流行期の定義についてですが、感染症発生動向調査事業の対象疾病のうち11疾病について警報(注意報は3疾病)の基準があります。定点当たり患者数(1医療機関に1週間に受診した平均患者数)が基準を超えた場合に注意報・警報が出されます。

 インフルエンザの場合、定点当たり報告数が1を超えると流行期となり、10を超えると注意報、30を超えると警報が発令されます。なお、警報が発令された場合の終息基準値は、10となっています。

実は今年のインフルエンザは令和5年(2023年)に入ってからずっと定点辺り報告数が1を超えており流行期が持続しておりました。そんな中、令和5年第37週(9/11~9/17)の定点当たり報告数が13.31人となり、ついに流行発生注意報の発令となりました。

ちなみに昨年度の流行発生注意報は、例年とほぼ同じ時期、令和5年(2023年)1月第4週に発令されております。

この、注意報の意味合いとしては、「今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性があること」を示しており、今後さらなる感染拡大が示唆されます。

例年になく、この時期での注意報発令、そして新型コロナウイルスとのW感染が懸念される今、日常の感染対策やワクチン接種が重要となってくると思われます。

川崎市では10月よりインフルエンザワクチン接種が各医療機関で順次開始されます。

今年は既に流行発生注意報まで発令されておりますので、早めのワクチン接種を心掛けましょう。

感染対策にご注意いただきつつ、発熱の際には発熱外来への事前予約と受診をご検討ください。

当院も積極的に発熱外来を受け入れておりますが、電話が繋がりにくくなったり、待ち時間が増えてしまう状況となっております。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

(情報参照元:川崎市ホームページ 感染症情報ページより)