点鼻液(鼻腔噴霧型)インフルエンザワクチンについて
本年度より「フルミスト点鼻液®」というインフルエンザワクチンが登場致します。
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皮下注射ではなく、点鼻液であるという画期的な投与経路であり、注射を嫌がる小児や、迷走神経反射をおこしやすい中高生などにとってはかなり有用なワクチンになるのではないかと思っております。
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ここでは、一般的なフルミスト点鼻液®の説明について記載いたします。
製品のインタビューフォームには下記のように説明がなされています。
「フルミスト点鼻液®は、日本で初めて承認された経鼻投与型の弱毒生インフルエンザワクチンであり、低温馴化
(低温で効率良く増殖する)、温度感受性(B型株は37℃、A型株は39℃で増殖しにくくなる)及び弱毒化(ヒ
トのインフルエンザ発症モデルであるフェレットでインフルエンザ様症状を引き起こさない)の3つの特徴を有
するリアソータントウイルス株を鼻腔内に噴霧する点鼻液剤である。これらの特徴により、本剤中の弱毒生イン
フルエンザウイルスが鼻咽頭部で増殖し、自然感染(野生株の感染)後に誘導される免疫と類似した、局所及び
全身における液性免疫、細胞性免疫の誘導が期待される。また、鼻腔内に噴霧するタイプのワクチンのため、針穿刺の必要がなく、注射部位反応もないことから、被接種者の心理的・身体的負担の軽減も期待される。」
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わかりやすく書くと
「経鼻投与型製剤」
「平熱で効率よく増殖しワクチン効果が増大する」
「弱毒化によりインフルエンザ症状を引き起こさない(フェレットでの試験)」
というものです。
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使用されている製造株は下記3種類です。
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通常の皮下注射によるワクチンでは、
(1)6カ月以上3歳未満の方 1回0.25mL 2回接種
(2)3歳以上13歳未満の方 1回0.5mL 2回接種
となっておりますが、
この点鼻液は「2歳以上19歳未満に対し、1回の鼻腔噴霧投与」で終了となるため、
被接種者の精神的、身体的負担の軽減を図ることができそうです。
「2歳以上19歳未満」という適応年齢には注意が必要です。
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また、医師が必要と認めた場合には他のワクチンとの同時接種は可能とされております。
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高齢者に対して新型コロナワクチンの定期接種が開始となった今年度、新たな投与経路である経鼻噴霧型のインフルエンザワクチンの登場は、今後の予防接種の在り方を示していけるような製品となることを期待しております。
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【2024年9月20日 製薬会社発表情報】
2024年9月26日発売予定となっていた当該製品ですが、延期になっているようです。
発売後入荷次第の導入開始となりますので、ご了承のほどよろしくお願いいたします。