ピロリ菌が関連する病気とは

当院の細径内視鏡(経鼻用)

当院では川崎市特定健診及びがん検診を承っております。

胃がん検診について、消化器内科を専門とする当院では胃内視鏡検査(細径の経鼻内視鏡を使用)として行っております。

胃がん検診は早期胃癌のスクリーニングだけでなく、ピロリ菌への感染有無をチェックする事も大きな役割となっております。

胃癌の約95%以上がピロリ菌感染によるものと言われており、ピロリ菌の感染があると胃癌のハイリスクとなりますが、実はピロリ菌は様々な病気の原因にもなりうることがわかってきております。

慢性胃炎や胃潰瘍、逆流性食道炎等に関連しておりますが、胃だけでなく、ITP(特発性血小板減少性紫斑病)や鉄欠乏性貧血でもピロリ菌が強く関連しているといわれ、除菌治療が強く推奨されております。

その他、慢性蕁麻疹や糖尿病、アルツハイマー型認知症やパーキンソン病でも関連性があると認められており、今後の治療に生かされていく可能性があります(H.Pylori学会ガイドラインより)。

【MY TOWN 2024年4月号院長コラムより抜粋】